「働き続けたい年齢」は平均62.0歳に|年上の部下と働く時代に、管理職が抱え込まないための視点

「働き続けたい年齢」は平均62.0歳に|年上の部下と働く時代に、管理職が抱え込まないための視点

マイナビが2026年8月28日に発表した「ミドルシニアの働く意識に関する実態調査」で、正社員が「働き続けたい」と考える年齢の平均が62.0歳となり、2023年の60.2歳から1.8歳上がりました。数字そのものよりも、この調査が映し出している「職場の年齢構成がこれから変わっていく」という前提のほうが、いま現場を預かる管理職にはじわりと効いてきます。

ニュースの概要

調査は2026年4月に、20〜50代の正社員4,096名を対象に実施されたものです。働き続けたい年齢の平均は62.0歳で、調査開始以来はじめて全年代で60歳を超えました。40・50代では36.8%が「65歳まで働きたい」、30.1%が「65歳以降も働き続けたい」と回答。65歳以降も働きたい層の78.3%は、正規社員での就業を希望しています。

もう一つ目を引くのが、職場での承認との関係です。「良い仕事を認められたり称賛されることがある」と答えた人は全体で37.2%でしたが、65歳以降も働きたい層では41.9%と高めでした。また、直属の上司が自分より年下だという人は26.9%で、そのうち53.5%が世代間のギャップを感じたと答えています。

管理職にとってのポイント

  • 「年上の部下」と働く場面は、これからさらに増えていきます。ギャップの中身として最も多かったのは「仕事や業務の進め方」(15.3%)で、人柄や世代論ではなく、手順のすり合わせの問題として扱える余地があります。
  • 65歳以降も働きたい人の多くが正社員として、慣れ親しんだ職場での就業を望んでいます。管理職としては、メンバーが長く同じチームにいる前提での関わり方を考える局面が増えそうです。
  • 承認されている実感と就労意欲には関連が見られました。日々の一言が効く一方で、その一言を出す役回りは管理職に集中しがちだ、という現実もあわせて見ておきたいところです。

えんのした編集部の視点

この調査を「だから部下をもっと褒めましょう」で終わらせてしまうと、管理職の持ち物がまた一つ増えるだけです。私たちが気になったのは、承認する側に置かれている管理職自身は、いったい誰から認められているのだろう、という点でした。全体の37.2%という数字は、裏を返せば6割以上が職場で認められた実感を持てていないということでもあります。管理職も、当然その中に含まれています。

年上の部下との距離の取り方に迷うのは、あなたの力量が足りないからではなく、職場の年齢構成が変わっていく過渡期にたまたま立っているからです。世代の違いを丸ごと理解しようとすると疲れてしまいます。まずは「進め方のズレ」だけを言葉にして確認する——それくらいの粒度で十分だと考えています。働く期間が長くなる時代だからこそ、いまこの数年で走り切ってしまう必要はありません。

出典

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