管理職の78%が「いまの管理職」に課題感|期待も難しさも「育成」に集中する現実と、抱え込まないための考え方

管理職の78%が「いまの管理職」に課題感|期待も難しさも「育成」に集中する現実と、抱え込まないための考え方

リクルートマネジメントソリューションズが2026年8月31日に発表した「マネジメントに対する人事担当者と管理職層の意識調査2026」で、管理職層の78.0%が管理職のあり方に課題感を持っていることがわかりました。人事担当者の71.0%を上回る数字です。現場に立つ人ほど、いまの管理職という役割に無理を感じている——そう読める結果でした。

ニュースの概要

調査は2026年6月に、企業の人事担当者500名と管理職層500名の計1,000名を対象としたインターネット調査として実施されました。管理職に最も期待される役割は「メンバーの育成」で、人事担当者41.8%、管理職自身46.0%。その一方で、管理職の54.0%が育成を「最も難しい業務」に挙げています。プレイングマネジャー化も進み、マネジメント業務の比率が「50%」という回答が最多(20.6%)。プレイヤー業務を担う理由の第1位は「メンバーに知識・スキルが不足している」(35.5%)でした。生成AIについては、管理職の49.4%が未活用と回答しています。

管理職にとってのポイント

  • 「最も期待される仕事」と「最も難しい仕事」が、どちらも育成で一致している。難しさを感じるのは力量の問題ではなく、役割の設計そのものに無理がある可能性が高い。
  • プレイング業務が減らない理由の最上位が「メンバーのスキル不足」。つまり段取りや割り切りの問題ではなく、チームの人員・育成状況という構造から生じている。
  • 管理職候補の減少を課題とする企業が34.0%ある一方、候補者を増やす施策を実施していない企業が32.8%。次の担い手不足は、個人の頑張りで埋める性質の穴ではない。
  • 生成AIは約半数が未活用。乗り遅れというより、まだ使い方が標準化されていない段階。焦って独学するより、部署単位の共通ルールづくりを求めるほうが現実的。

えんのした編集部の視点

この調査でいちばん役に立つのは、78.0%という数字そのものかもしれません。うまく回せていないのは自分の能力不足だ、と感じている方にとって、8割近くが同じ手応えのなさを抱えているという事実は、荷物を少し下ろす材料になります。

育成が難しいのは、多くの場合、関わり方を知らないからではなく、関わる時間が残っていないからです。プレイヤー業務を抱えたまま育成の成果まで求められれば、時間は足りません。もし上司や人事に相談する機会があるなら、「自分が大変だ」ではなく「この業務配分では育成に時間を割けない」と、構造の話として伝えるほうが動いてもらいやすくなります。今回のような調査結果は、そのときの共通言語として使えます。

全部を一人で背負い直さなくて大丈夫です。課題を感じているのは、あなただけではありません。

出典

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