コーチの61%が「管理職に燃え尽きの兆候」|疲れは本人より先に、外から見えている

マネジメントニュース

部下の様子にはすぐ気づけるのに、自分の疲れは後回しになっている。そんな心当たりのある方もいるかもしれません。管理職と継続的に向き合うビジネスコーチへの調査で、61%が「担当する管理職の中に、自分自身が燃え尽き気味だと感じている人が相当数いる」と答えました。本人が口に出す前に、外から関わる人のほうが先に気づいている構図です。

ニュースの概要

株式会社スーペリアが2026年9月30日に公表しました。現役ビジネスコーチ100名へのオンライン調査で、実施時期は2026年3月とされています。

  • 「担当クライアントの中で、実は自分自身が燃え尽き気味と感じている管理職はどの程度いるか」という問いに、61%が「2〜3割」または「5割」と回答
  • 「管理職のメンタルダウンが原因でチーム全体の生産性が低下した事例を見たことがあるか」には、63%が「時々ある」「よくある」と回答

リリースでは、中間管理職は上からの期待と下への責任を同時に引き受けながら、どちらにも本音を出しきれない立場だというコーチの声も紹介されています。

管理職にとってのポイント

数字をそのまま受け取る前に、3点ほど押さえておきたいところがあります。

  • 答えているのは管理職本人ではありません。外から定期的に関わるコーチの回答なので、本人向けアンケートでは拾いにくい、まだ言葉になっていない段階の疲れが映りやすい
  • 「燃え尽き気味」はコーチの実感を聞いた表現で、医学的な診断とは別のものです。自分に当てはめて決めつける必要はありません
  • 生産性への影響が6割超という点。管理職の疲れは個人の頑張りの問題にとどまらず、チームの成果という会社側の関心事につながります

えんのした編集部の視点

この調査で目を引いたのは、61%という割合よりも「本人以外には見えていた」という部分です。疲れの自覚はたいてい遅れてやってきます。まだ回るから大丈夫、いまは自分がやるしかない。そう考えているうちに、周りからは変化が見えている。コーチという第三者がついている管理職でさえ差が出るなら、相談相手を持たないまま走っている人の疲れは、もっと気づかれにくいはずです。

厚生労働省の令和7年労働安全衛生調査では、仕事や職業生活で強い不安や悩み、ストレスを感じている労働者は67.5%でした。疲れている側が少数派というわけでもありません。

いますぐできることとして、自分の状態を外から言ってもらえる相手を1人決めておく方法があります。社内の同僚でも、社外で知り合った同じ立場の人でも構いません。評価に関わらない相手のほうが話しやすいでしょう。月に一度、15分でいい。「最近どう?」と聞き合うだけで、自分では気づけない変化が言葉になります。チームの数字を見るときと同じ丁寧さを、自分の疲れにも向けていい。それは甘えではなく、管理職の仕事の一部だと考えています。

出典

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